度々ニュースになる粉飾決算。
架空の売上を計上し続けることは簡単にできそうですが、失うもののリスクのほうがとても大きいです。
会計士はどのようにして不正を見抜くのでしょうか。
実際にあった例を挙げてみましょう。
例)売上高と営業利益は増えているが、営業キャッシュフロー(CF)が大幅なマイナスがある場合。
◆08年3月度
科目 |
収支
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---|---|
売上高 | 94.9億 |
営業利益 | 18.1億 |
営業CF | ▲39.9億 |
◆09年3月度
科目 |
収支
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---|---|
売上高 | 118.5億 |
営業利益 | 24.7億 |
営業CF | ▲35.5億 |
こういった企業には是非ファクタリングをオススメしたいのですね!
売り上げの伸びに資金回収が追い付かないことは確かにありますが、ここまで大きい金額だと少し違和感があります。
そこで、売掛金を何ヶ月で回収できるか計算してみると、20ヶ月強も回収できていないことがわかりました。
売掛金回転期間=売上債権÷(売上高÷12)
基本的に売掛金は2〜3ヶ月で回収できる事が多いのですが、20ヶ月は1年以上も回収できていないことになります。
明らかにおかしい状況です。
実際には、この企業の売上高のほぼ全てが架空計上でした。
粉飾決算はどう見ぬくか?という決まりはありませんが、必ずどこかに歪みがあります。
決算は正しく申告しましょう!
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