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お金が貯まる!家計簿の書き方

現在は、自らのライフプランを個人が立て、ライフスタイルを構築していく時代だと言われています。個人のライフプランを立てる上で、とても重要な役割を果たすものが家計簿です。しかし、「家計簿を書いても、効果を実感できない」というご相談をしばしば受けることがあります。ご相談いただいた方の家計簿を拝見すると、お金を貯めることができない理由が家計簿に隠されているのです。そうならないためのお金を管理するための知識と、お金が貯まる家計簿の書き方を説明します。

目次

家計簿の基本

「家計簿をつけるのが面倒…」と、家計簿をつけている方なら一度は感じたことがあると思います。そもそも何のために家計簿を書く必要があるのか。家計簿とは、家庭内の収入や支出項目などを管理するためのもので、記録しておかないと、細かい費用などを把握できなくなってしまうことから、利用されるようになったと考えられています。

家計簿を利用することによって「どのようなことに支出したのか、今月はどのような経済状態なのか」を、ガラス張りで管理できるようになるため、収支のバランスを取りやすくなります。家庭を一つの企業と考えると家計簿は、キャッシュフロー計算書、損益計算書などの財務諸表に当たります。企業にとって財務諸表は企業の健康状態を示す要であり、したがって、家庭においての家計簿は、家庭の経済状態を把握するために必要不可欠なものと言えます。家計簿を書く主な目的は、家庭におけるお金の流れを把握することです。家計簿には、はっきりしたルールはなく、細かく項目を分ける家計簿や大まかな流れのみを記載する家計簿まで、様々なものがあります。家計簿の主な項目例を下記にまとめてみました。

<収入の部>

項目 主な内容
所得 給与、ボーナス、年金、投資配当金、臨時収入
資産・引出金 預貯金の引出、保険の満期金、有価証券の売却
借入金 金融機関などから借入を行った資金

<支出の部>

項目 主な内容
食費 食料品購入費用、外食費用、サプリメント購入費用
住居費 賃料、地代、管理費や共益費、家具や家屋の修繕費
水道光熱費 電気代、ガス代、水道代、灯油代
被服費 服や靴の購入費、アクセサリー代、クリーニング代
教育費 授業料、教材の購入費用、文房具代、学校の積立費用
娯楽費 新聞、雑誌、書籍の購入費用、家族旅行費用、その他娯楽に要した費用
交通費 定期代、電車、バス、タクシー代
通信費 インターネット回線費用、携帯代
医療費 薬代、病院に関する費用、介護に要した費用
日用品代 化粧品代、日用品に属する消耗品の購入費用
交際費 冠婚葬祭費、プレゼント代、贈答品購入費、接待費
車両関連費 車両保険料、車検代、修理代、ガソリン代
税金・保険料 住民税、国民健康保険料、国民年金、社会保険料
特別支出 耐久消費財の購入費、その他、一時支出に属する費用
貯金費用 貯蓄に要する資金、貯蓄型の保険料、有価証券の購入費用
借入金の返済費用 住宅ローンの返済、各種ローンの返済費用
使途を定めない費用 美容・理容費、その他上記項目にあてはまらない費用

家計簿に記入する項目は、家庭ごとに適正化する必要があります。形にとらわれるよりもまずは「どんな項目にお金を使っているのか」を書き出すところから始めてみると良いでしょう。

キャッシュフロー表とは

キャッシュフロー表とは、現在の収支状況や今後のライフイベントをもとに将来の収支状況や貯蓄残高を予測して、表形式に表わしたものです。キャッシュフロー表には、物価上昇率を含めた計算値が記載されるので、将来設計に役立ちます。キャッシュフロー表に盛り込まれる項目は

・年間の収入(可処分所得の金額)
・年間の支出
・各支出項目と合計額
・年間の収支
・貯蓄残高
です。

また、支出項目は主に、基本生活費、住居費、教育費、保険料、その他の支出、一時的な支出の6つに分かれます。 キャッシュフロー表に入力する数値は、将来の物価上昇率を考慮した数値、”将来価値”を記入していきます。例えば、現在の教育費が年間100万円だったとして、物価上昇率が2%だとすると一年後は、
100万円×(1+0.02)=102万円
と計算します。

三年後は、
100万円×1(1+0.02)3=106.12万円
と計算して記入します。

キャッシュフロー表はライフプランニングを行う上で、最重要ツールといえるほど重要なものですが、一から記述を覚えるのは大変です。従って「どういうことが書かれているのか」を把握できるだけでも十分ですから、一度ファイナンシャルプランナーに作成依頼してみるといいでしょう。

一目瞭然!バランスシート

バランスシートというものをご存知でしょうか。投資家の方や、企業で経理をされているような方にとっては、当たり前といえるほどポピュラーなものですが、実は、家庭にもバランスシートの考え方は応用することができます。バランスシートは別名貸借対照表といい、資産と負債の状態を見ることができます。というのも、住宅ローンや自動車ローンなど、毎月残高が変わるような負債を把握されている方はとても少ない傾向にあります。

例えば、現時点で現金がいくらあって、自宅の価格は今どの程度、というように資産総額を計算します。負債は、住宅ローン、自動車ローンやカードローンなどの借入金がいくらなのかを計算します。そして、資産に対して負債はどの程度なのかを判断します。資産に対して負債が多くなりすぎてしまうと、家計のバランスが崩れる可能性があります。家計のバランスが崩れると、借入金の支払いが生活レベルに比べて大きくなり、最悪の場合、債務超過に陥るということです。ご自身の資産額や負債額を把握できていない方は、バランスシートを書いてみることをおすすめします。

実際に家計簿を書いてみる

では、実際に家計簿を書いてみましょう。

<一人暮らし、毎月の収入が20万円の家計簿記入例>

収入の種類 金額
給与 200,000
収入合計 200,000(A)
支出の種類 金額
食費 20,000
居住費 55,000
水道光熱費 10,212
被服費 8,480
教育費 1,512
娯楽費 20,450
交通費 6,200
通信費 16,452
医療費 4,201
日用品代 5,458
交通費 8,222
車両関連費 0
税金・保険料 8,000
特別支出 0
貯金費用 20,000
借入金の返済費用 5,000
使途を定めない費用 10,813
支出合計額 200,000(B)
貯金の利用目的:海外旅行
目標貯金額まであと:200,000
目標貯金額到達まで残り期間:10か月

上記の家計簿を例にして「お金が貯まる家計簿」と「お金が貯まらない家計簿」の決定的な違いをお話ししたいと思います。この家計簿では、一円単位までしっかり計算されています。ポイントは特にないがしろにしがちな自販機で飲料を購入した金額や、ちょっとしたコンビニでのお買い物金額をしっかり記入することです。なぜかというと、細かい金額をないがしろにしてしまうことで、家計簿全体の正確性が薄れてしまい、せっかく書いている意味が無くなってしまうからです。

また、もう一つ重要なポイントがあります。それは、貯金を何に使うのか、目標に対してあとどれくらいの貯金が必要なのか、あとどれだけの期間で貯金する必要があるのかを記入しておくことです。そうすることによって、貯金の方向性を見失うことなく計画性をもって、家計簿を書くことが出来るのです。

まとめ

家計簿は面倒ですが、支出を見える化することで無駄遣いをなくすことができます。

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