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奨学金の返済をしているが、カードローンの審査に影響はないか

大学に通うのに、奨学金を借りた、という方、
奨学金も「借入」に属します。

そのため、奨学金を借りた人は、他に借入できないのか?
と疑問に思われる方も多いので、今回は奨学金と借入の関係についてご説明致します!

目次

奨学金はローンである!

奨学金とは、学生向けの無担保ローンです。

目的が「学校に通うため」に借りるお金になるため、目的型の無担保ローンとなります。

奨学金は、借入主は「学生本人」となりますので、
学校に通う人が借り主となります。

ズバリ!奨学金を借りていた人は追加で借入できない?

借入できます。
奨学金を借りていたからと言って、借入できなくなる、ということはありません。

ただし、返済が送れていたり、滞納している場合は借入ができない可能性が高くなります。

奨学金の借入は「他社借入」欄に記載するべき?

まず、他社借入欄に記載する定義ですが、
他社借入欄に記載しなければならないのは、「貸金業者(銀行を除く)」からお金を借入ている場合です。

「貸金業者」とはなにを指すかというと、

貸金業法第2条を確認すると、国や地方公共団体 、及び他の法律によって
特別に規制を受けている業者がお金を貸す業務を貸金業とは見なさない

という記載があります。

奨学金を牛耳(ぎゅうじ)っている機関は、日本学生支援機構や育英会、日本政策金融公庫ですから、
これらは「貸金業者」に属さないということになります!

そのため、奨学金を借りていても、他社借入欄には記載しなくても問題ありません。

さらに、奨学金は総量規制の対象になりません。

総量規制・・・年収の1/3以上の借入ができない決まりのこと。

奨学金は借入の対象にならないので、いくら奨学金で借入していようが、
総量規制の対象ではありません。

つまり、年収300万の場合、借入できる金額はマックスで100万円までになるのですが、
奨学金で100万円の借入していたとしても、総量規制の対象とならないので、
マックス100万円までの借入は可能ということになります。

でも、信用情報を見れば奨学金を借りてるってわかるんでしょ?

ローンを組むにしても、クレジットカードの契約にしても、
金融機関は「信用情報」を確認します。

信用情報とは、あなたのお金の借入履歴が確認できる情報です。
詳しくはこちら→カードローン審査と「個人信用情報」~審査に通るために~

結論、奨学金の借入についてはしっかり記載されています。

ただし、奨学金を借りていることを知ることができるのは、基本的に銀行です。
消費者金融などはわからないことがほとんどです。

理由としては、奨学金が登録される信用情報機関が、
全国銀行個人信用情報センター(JBA・KSC)というところで、
基本的に銀行が登録する信用情報機関のためです。

※JBAとKSC違いについて
KSC・・・全国銀行個人信用情報センター
JBA・・・KSCを運営する、一般社団法人全国銀行協会のこと

ただし!遅延したり滞納したりすると、他の信用情報機関にも共有されてしまうので、
もし遅延や滞納している場合は借入が難しい可能性が高くなります。

また、前述にもあるように、基本的に奨学金は「他社借入」に含まれませんので、
KSCに奨学金の借入の旨、記載があっても基本的には問題ありません。

KSCに登録されるのは独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金のみ

KSCに登録されるのは、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)で契約している奨学金のみです。

奨学金には4つ種類があります。

・独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金
・大学の奨学金制度
・地方自治体の奨学金
・民間やその他の奨学金

大学の奨学金制度、地方自治体の奨学金、民間やその他の奨学金については、
どういった機関から借入しているかによって変わってきます。

民間の場合は「貸金業者」に当てはまる可能性が高いため、
「他社借入」に記載する必要があったり、信用情報に登録されている可能性が高くなります。

教育ローンはどうなるの?

教育ローンは奨学金とは全く別のものです。

教育ローンの場合は「他社借入」欄に記載する必要があるものと、
記載の必要がないものがあります。

◯教育ローンを返済している場合に確認すること

まず、契約者名が誰になっているか確認しましょう。
奨学金は、学生本人の契約となりますが、
教育ローンは、親の契約になっていることが多いです。

親が契約者になっている場合は、
借入はあなたではないので、借入の心配をする必要はありません。

次に、どこの金融機関で教育ローンを契約しているかを確認しましょう。

例えば、「日本政策金融公庫」で教育ローンを契約している場合は、
こちらは国の機関となりますので「他社借入」に記載する必要はありませんね。

銀行の教育ローンの場合も、前述にある通り、記載しなくても問題ありません。

記載しなければならないのは、「信販系」の金融機関から借入している場合です。

信販系とは主に、クレジット会社を指します。
例えば、ジャックスやオリコです。

こういった信販系の金融機関は、
最近は学校と提携して教育ローンを提供していることもあります。

教育ローンの場合も、遅延や滞納をしていなければ、
基本的には審査に影響はありませんが、
現在は法律で、年収の1/3以上の借入は不可となっておりますので、
信販系の教育ローンを契約している場合は、もしかしたら借入できない可能性もあります。

奨学金の支払が遅延したり滞納した場合は、信用情報から履歴が消えるのはいつ?

奨学金の滞納や遅延の履歴が無くなるのは、
完済してから5年です。

ここで注意したいのは、「支払が完済してから5年」ですのでご注意を。

支払いはじめてから5年経っても、
完済していなければ履歴は消えません。

学生ローンはどうなる?

学生ローンは立派な借入です。

学生ローンの場合は「他社借入」欄に記載する必要がありますし、
書かない場合は、信用情報からバレます。

ウソをつくと100%借入はできませんので、
学生ローンを契約している人は、必ず「他社借入」欄に記載してくださいね。

奨学金の遅延や滞納は住宅ローンやカーローンにも影響します

奨学金を滞納したり遅延したりすると、住宅ローンやカーローンを組みたい、と思っても、
組めなくなる可能性が高くなります。

奨学金とは言え、「借入」には変わりありませんので、
借りたお金はしっかり返済するように心がけましょう。

まとめ

結論、奨学金を借りたことがあるからと言って、
借入ができません!と断られることはありません。

ただし、滞納や遅延は信用情報機関に登録されることになりますので、
「たかが奨学金」と侮れません。

1度の遅延などは、登録されないことがほとんどです。

また、奨学金の遅延や滞納は、今後のライフプランにも影響するような、
住宅ローンやカーローンに影響することがあります。

将来を見据えても、奨学金はしっかり返済するようにしてくださいね。

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